同名Cookie競合で不安定な時の診断手順
「たまにログアウトする」「特定URLだけ別ユーザー扱いになる」症状は、同名Cookieの混在で起きることがあります。まず競合有無を可視化してください。
症状の定義
- 同一ブラウザで画面ごとにログイン状態が変わる
- 本番移行後のみ、セッションが断続的に切れる
- サブドメインや管理画面パスで挙動が変わる
診断ステップ(推奨順)
- 1) Set-Cookie Conflict Checker に関連レスポンスの Set-Cookie を全投入し、競合警告を確認する
- 2) Cookie Domain/Path Matcher で問題URLに対する送信候補を確認する
- 3) Set-Cookie Inspect で各行の属性差(Domain/Path/Secure/SameSite)を比較する
- 4) Cookie Parser / Size Checker で実送信ヘッダーの順序と肥大化を確認する
- 5) 旧キー削除戦略(Max-Age=0)を決め、段階的に整理する
典型パターン
- name は同じだが Path=/ と Path=/admin が混在する
- host-only と Domain=example.com が混在する
- Secureあり/なしの同名Cookieが環境ごとに残存する
- 移行前アプリが発行した旧cookieが期限内で残っている
修正戦略
- Cookie命名を用途別に分離し、同名再利用を避ける
- Domain/Pathの正本を1つに決め、実装・設定を統一する
- 旧cookie削除は対象スコープ(Path/Domain)ごとに確実に実行する
- デプロイ後に競合チェックを定例監査に組み込み、再発を防ぐ
診断で使うツール
- Set-Cookie Conflict Checker
- Cookie Domain/Path Matcher
- Set-Cookie Inspect
- Cookie Parser
- Cookie Size Checker
- Set-Cookie Builder
- Cookie Tools Selection
FAQ
- 同名Cookieは仕様上許可されていますか?
- Domain/Pathが異なれば共存自体は可能です。ただし実装や運用で混乱を招きやすく、明確な設計意図が必要です。
- 競合解消時に一括削除しても問題ないですか?
- 影響範囲が広い場合は段階的削除を推奨します。Path/Domainごとに順序を決め、監視しながら移行してください。
参照仕様
次に見る(診断順)
site_map ルールに基づいて、次に確認すべきページを表示しています。
- Set-Cookie Conflict Checker — 同名Cookie競合と上書きリスクを検出
- Cookie Domain/Path Matcher — Domain/Path/Secure 条件でCookie送信可否を判定
- Set-Cookie Inspect — Set-Cookie 属性を解析して配布方針を確認
- Cookie Parser — Cookie ヘッダーを key=value 単位で分解
- Cookie Size Checker — Cookie ヘッダーサイズを見積もり上限超過を点検
- Set-Cookie Builder — 属性付き Set-Cookie ヘッダーを生成
- Set-Cookie が保存されない時の診断手順 — Domain/Path/Secure/SameSite を順に確認して Cookie 非保持の原因を切り分ける
- Cookie障害の運用チェックリスト — 保存失敗・OAuth戻り失敗・同名競合を一本化し、トリアージから恒久対策まで運用手順を標準化する
同テーマの導線
事例クラスタ一覧
実運用トラブル別に、最短の診断ルートへ入るためのシナリオ集
- 症状別診断ガイド(入口) — キャッシュ/CORS/JWT/MIME系の実運用トラブルを、症状起点で最短導線に振り分ける総合ハブ
- 304が返らない時の診断手順 — ETag / Last-Modified と If-* の往復を確認して 304 不発を切り分ける
- 更新したのに反映されない時の診断手順 — HTML/API/静的アセット別にキャッシュ方針を確認し、反映遅延を短時間で切り分ける
- CORS preflight失敗時の診断手順 — OPTIONS応答、Allow-*、Origin条件を順に確認して preflight 失敗を解消する
- JWT 401/403 切り分け手順 — Authorization / WWW-Authenticate / claims / 署名検証を連携して 401 と 403 を分離する
- 429/503で再試行が止まらない時の診断手順 — Retry-After の秒/日時解釈とクライアント実装差を切り分け、過剰再試行を抑える
- nosniffでJS/CSSがブロックされる時の診断手順 — Content-Type と nosniff の不一致、404/302混入、配信経路の上書きを切り分ける
- Set-Cookie が保存されない時の診断手順 — Domain/Path/Secure/SameSite を順に確認して Cookie 非保持の原因を切り分ける
- OAuth戻りでログインが維持されない時の診断手順 — IdP戻りで起きる Cookie 不達を SameSite・Secure・Path/Domain・競合で順に切り分ける
- Cookie障害の運用チェックリスト — 保存失敗・OAuth戻り失敗・同名競合を一本化し、トリアージから恒久対策まで運用手順を標準化する